部屋の中も頭の中も、極力クリアな状態を維持するためには「こまめな片付け」が不可欠。
目に見えて散らかり具合がわかる部屋と違って、頭の中はそもそも散らかっているのかどうかもよくわからないし、片付けと言ってもなにをどうすればいいのか、いまいちよくわからない…という人も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな「思考の片付け」の最大の味方と言っても過言ではない「感情を記録すること」の効果や、実際の生活への取り入れ方を紹介したいと思います。
日常のふとした瞬間に感じたことを記録する
わたしは、日常のふとした瞬間に感じたことを逐一メモアプリに記録することを「感情ログをつける」と呼んでいます。
日々の何気ない一瞬の中で自分が感じたことって、結構貴重なデータだったりするんですよね。
例えば「なんかイライラする」という抽象的な感情でも、もう少し深掘りしてみると
- 周りの話し声がうるさい
- 寝不足で体が疲れている
- 遅刻しそうで焦りながら出社した
などなど、いろんな追加情報が出てくるものです。
例えば一番上の「周りの話し声がうるさい」という感情。
継続して記録をとり、その後の生活でも「子供の泣き声がうるさい」とか「工事の音がうるさい」とか、「〇〇がうるさい」といった内容のフレーズが出てくる場合、
- わたしは音に敏感なんだ
と、自分の傾向に気付くきっかけになったりします。
冷静さを取り戻すきっかけにもなる
「感情ログ」の活用方法は自己分析だけではなく、カッとなった時や落ち込んだ時に客観的な視点を取り戻すきっかけにもなってくれます。
例えば、イライラする出来事に遭遇した時。
つい「なんなの!?」とブチ切れたくなったり、はたまた悔しさで泣き出しそうになったりした時、その気持ちをすべて「感情ログ」にぶつけてみると、「感情ログ」の存在がうまい具合にサンドバッグになってくれて、いくらか気持ちが落ち着いたりするんですよね。
ついでに、意図せずともその時の感情の動きを事細かに記録することもできて、一石二鳥です。
暮らしのアップデートにも
「感情ログ」の恩恵は、感情面だけに留まりません。
自分の日々の生活をアップデートさせることにも大いに力を貸してくれます。
例えば、仕事終わりにこんなつぶやきをしたとしましょう。
一見ただの何気ない一言のようにも見えますが、実はこれってかなり貴重な情報なんですよね。
とか
とか、こんな感じで、何気ないつぶやきの裏には、今の生活のストレスを減らして、暮らしをアップデートさせるためのヒントが隠されていたりします。
思考を整理するためのツールとしての役割はもちろん、生活を最適化するための手段としても、「感情ログ」はかなりおすすめです。
感情ログのとりかた
感情ログのつけかたは、説明する必要もないくらいとっても簡単。
なんでもいいのでスマホにメモアプリをダウンロードして「お腹すいた」とか「だるい」とか「仕事行きたくない」とか、これまたなんでもいいので、とにかく心の中に何かしらの感情が生まれた時に、逐一記録していきましょう。
わたしは遡ること2015年の2月から感情ログをつけ続けているのですが、最初のつぶやきは「眠り姫になりたい」でした。はじめはこんなしょうもないことしかつぶやけなくても、続けていればだんだん自分の感情を言語化するスキルが身についてきます。
メモアプリ、たくさんありすぎてどれがいいのかわからない!という人は「瞬間日記」というアプリがおすすめです。わたしもずっとこれを使っています。
瞬間日記 (Moment Diary)
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別にTwitterの鍵垢などでもいいとは思いますが、本垢と間違えて投稿してしまうリスクもなくはないと思うので、できるなら「感情ログ」専用のアプリをダウンロードするのがおすすめです。
自分の取扱説明書を作ろう
毎日のちょっとした記録の積み重ねで作られた「感情ログ」は、いわば自分の取扱説明書のようなもの。
「自分がどんな時にどんなことを感じて、どんなふうに考えるのか」という記録は、この先の人生を生きていく上でかなり貴重な情報になります。
この先、できるだけストレスを回避して心地よく過ごしていくためにも、自分の取扱説明書を作るようなイメージで、ぜひ「感情ログ」を作ってみてくださいね。