この記事では、約100着の持ち服を20着前後に減らした経験をもとに、クローゼットにあふれる服をストレスなく減らすためのわたしなりの方法を紹介したいと思います。
自分のミニマルラインを探る
自分にとって必要最低限の服の枚数は、その人によっていろいろです。
わたしは、今でこそ出勤日(週5で働いているので5日)分の服があれば充分という感覚で、翌週に同じ服を着回すことに何の抵抗もなくなりましたが、かつては1ヶ月近く間隔をあけないと同じ服を着られないような時期もありました。
ミニマルラインを探る上で重要なのは、とにかく「自分の感覚」。抽象的な表現ですが、これに尽きると思っています。
例えば、
- 1週間前に着た服を着て「またこれか」と感じるのか、感じないのか
- 「またこれか」と感じる場合、トップスやボトムスのどちらかを変えたら印象は変わるのか
こんなところに着目してみると、自分の感覚を紐解くきっかけになるかもしれません。
トップスとボトムスのどちらかを変えても、1週間前と同じ服を着ることに抵抗がある場合は、最低でも1週間分以上の服が必要ということになります。
1週間前と同じ服を着ることに抵抗があるのなら、次は10日あけてみる、それでも抵抗があったら2週間あけてみる…というように、自分が同じ服を抵抗なく着られる間隔を調べてみることが、ミニマルラインを知るための第一歩になるんじゃないかな?と思っています。
ちなみに、今のわたしのミニマルラインは
- トップス3〜5着
- ボトムス3〜5着(うち1着は仕事には履いていかないデニム)
- ワンピース1〜2着
- カーディガン2着
- アウター薄手・厚手各2着
こんな感じ。はじめはトップス7枚くらいがミニマルラインだったのですが、自分の感覚と向き合ううちに「こんなにいらないかも?」と思うようになり、徐々に枚数が減っていきました。
ミニマルラインを元に服を減らす(または買い替える)
ざっくりとでも自分に必要な服の枚数がわかったら、次は服を減らす(または買い替える)作業に移ります。
基本的にはミニマルラインを超えている枚数分を減らすことになりますが、そもそもあまり気に入ってなかったり、着回しがきかなかったりする場合は、思い切って買い替えるのもひとつの手かもしれません。
ここからは、個人的におすすめの服の選び方を紹介したいと思います。
判断のベースは見た目と着心地が「好き」か「嫌い」か(もったいないはNG)
わたしはあまりよく考えずに服を買ってしまうことが少なくなく、その分失敗経験も多いのですが、いくらあまり着ていない服だとしても、「もったいない」という理由で手元に残すことは避けるようにしています。
あまり着ていないということは、
- 見た目が好みではない
- 着てみたらイマイチだった
- 手持ちの服に合わない
- 着心地が悪い
こんな理由が隠れていることが多いはず。
これらをすべて覆すには、自分の価値観を大幅に変えたり、その服を着るためだけに手持ちの服を買い足したりする必要が出てきます。そんな手間のかかることをするよりも、目の前の1着を手放した方が確実に楽です。
特に買って間もない服だと、手放すことに罪悪感を覚えてしまうこともありますが、今は単純にゴミ袋に入れるだけではなく、買取やメルカリ、寄付などいろんな手放し方があるので、自分に合う方法を見つけておくと物を手放すハードルが下がるかも。
他の服とうまく組み合わせることができるか
少ない服で着回すためには、他の服との相性がとても大切になってきます。
同じ服でも、合わせる服が違うだけで印象は大きく変わるもの。合わせられる組み合わせを増やすことは、持ち服のミニマルラインを下げることにもつながるかもしれません。
上にも書いたように、わたしはトップスとボトムス各5着前後で着回すようにしているので、服を入れ替える時は「手持ちの服のうち3着以上と合うかどうか」を考えて購入します。
それでも「好きな組み合わせ」と「微妙な組み合わせ」は、どうしても出てきてしまうもの。実際は、2着くらいのバリエーションができれば合格かな?と思っています。
オールシーズン着られるか
コートなどのアウターは難しいですが、それ以外のトップスやボトムス、ワンピースは、どの季節でも着られるような素材を選んでおくとクローゼットの稼働率が上がります。
いかにも夏!という感じの色合いを避けたり、いかにも冬!という感じのモコモコな素材を避けたりするだけでもかなり違うもの。春や秋の服装をイメージした服選びをすると、1年中着回せて便利です。
最近は夏でも妙に肌寒い日や、逆に冬でも妙に暖かい日があったりもするので、そんな時にも役立ちます。
手入れはしやすいか
服の素材にあまり詳しくないので、いいなあと思って買った服でも、洗ってみるとアイロンがないとシワシワで着られなくなるという失敗を何度かしており…
やっぱりいちいちアイロンをかけないと着られない服って面倒なので、無意識に敬遠してしまうようになり、着用頻度が下がっていくものなんですよね(今はアイロン自体が手元にないので、それ以前の話なのですが)。
パリッとした服はシワになりやすい気がするので、シャツよりもブラウスを選んだり、ゆるめのニットを選んだりして、なるべくシワにならなさそうな素材を選ぶようにしています。
新しく買う場合は、まずはレンタルで試す
手持ちの服を見直した結果、今後も持ち続けたいなと感じる服の数が今の生活で必要な数を下回る場合は、新しく服を買い足すことになるかと思いますが、何も考えずにいきなり買うのは得策ではありません。
特に、
みたいな感じで、これまで着て生活したことのないタイプの服を新たに取り入れる場合は、失敗の確率も跳ね上がるので要注意。
できるならファッションレンタルなどを活用して、自分の持ち物にする前に一度シミュレーションしてみることをおすすめします。
わたしはこれまで
この3つのレンタルサービスを利用した経験があるのですが、圧倒的におすすめしたいと思えるのがメチャカリ。
- すべて新品が届く
- レンタルから60日間が経過すると自分のものになる
メチャカリが圧倒的に推せる理由は、常に新品が届き、一定期間が経過するとそれが自分のものになるという点。
「とりあえず着てみて、自分のワードローブに入れるか判断する」ということが叶うので、クローゼットの最適化にはこの上ない方法だと思います。
秋冬はコート、夏は浴衣もレンタルできる上、こちらも60日後に自分のものになるので、うまく使えばお得すぎるサービスです。
服の買い替えを検討している人は、ぜひ一度チェックしてみてください。
服を減らすと、コーディネートの満足度が上がる
持ち服を大幅に減らして1年あまり。はじめは「本当にこれで足りる…?」「会社の人にいつも同じ服の人だと思われそう」と不安になったりしていましたが、意外や意外、服を減らしたことによって毎日のコーディネートへの満足度は大幅に上がりました。
服の数に上限がないと、ぱっと目に付いた服をたいしてよく考えずに買ってしまうことも多く、クローゼットは充実していても満足度や稼働率はいまいち…という状態になりやすい気がします。
一方で、服の上限を決めてそれを守ろうとするようになると、一着一着をちゃんと選ぼうという意識が働き、結果的に少数精鋭の優秀なワードローブができあがるんですよね。
その日のモチベーションを左右すると言っても過言ではない、毎日の服選び。いつも「今日の服、好きだなあ」と思えるような状態を作りたいなと思います。