1ヶ月半ほど前から、花粉症対策として「舌下免疫療法」を始めました。
かれこれ10年近くひどい花粉症に悩まされており、根治が期待できると噂の舌下免疫療法にはずっと興味を持っていたのですが、
- (舌の下で溶かす必要があるので)薬の味が心配
- お金はいくらかかるんだろう…
- 3年も続けるの?長い!
などなど、色々な葛藤があり、なかなか重い腰が上がりませんでした。
ですが、直近の花粉シーズンの症状が本当に辛く、ひどい目に遭ったので、もう同じ思いは二度としたくない…!と思い、とうとう舌下免疫療法の世界に足を踏み入れることに。
この記事では、実際にわたしが舌下免疫療法を始めるにあたって気になっていたことを中心に、舌下免疫療法開始〜1ヶ月のことをまとめていきたいと思います。
舌下免疫療法の治療の流れ
- 基本は耳鼻科を受診
- スギ花粉症の確定診断が必要
- 初回はシダキュアを院内で服用する
- 1回目〜3回目は、週1回の通院が必要
今回の舌下免疫療法で、物心がついてから初めて耳鼻科を受診しました。
小学校の校医の先生が怖かったので、耳鼻科はちょっとトラウマな存在。できればあまり行きたくなかったのですが、わたしの住む地域では舌下免疫療法の取り扱いが耳鼻科のみでした。
初回診察の流れ
初回は、
- 診察(問診とスギ花粉症の確定診断)
- シダキュアの処方
- 院内で服用
という流れで進みます。
スギ花粉症の確定診断として、血液検査をする場合が多いようです。
わたしは、過去にアレルギー検査を受けたことがあり、その検査結果を持参したら、それをもってスギ花粉症の確定診断となりました。
その後、薬局でシダキュアを処方してもらい、病院に戻ります。
再び診察に呼ばれ、お医者さんの前で1回目のシダキュアを服用し、そのまま院内で30分待って、副作用が出ないかを確認したのちに帰宅となります。
2回目以降の流れ
- 診察
- 吸入
2回目以降の診察は、ささっとスピーディーな印象です。
終わった後に「超音波ネブライザー」と呼ばれる吸入器コーナーに案内されました。
超音波ネブライザーとは?
超音波ネブライザーとは、鼻や喉の炎症を抑える薬剤を超音波によって細かい霧状にして放出し、それを呼吸と共に吸い込むことで、気管や鼻の奥へ薬剤を送り込み、炎症を和らげることが出来る医療機器です。
わしお耳鼻科公式サイトより引用
耳鼻科がトラウマな上に病院恐怖症なので、拒否して帰ろうかと思ったのですが、小さい子供も平然と治療を受けていたので、さすがに恥ずかしくて諦めました。
実際に体験してみると、痛くも痒くも、変な味や苦しい感じもなく、拍子抜け。
また、初回から3回目までは、週に一度の通院が必要です。
- 初回:シダキュア2000を1週間分処方
- 2回目:シダキュア5000を1週間分処方
- 3回目以降:シダキュア5000を1ヶ月分処方
初めは軽めの薬で様子を見て、2回目から通常の量、3回目からは長期処方という流れ。
耳鼻科は、予防接種の時期や風邪・インフルエンザの流行によって、混んで時間がかかることも多いので、スケジュールに余裕のある時を狙って、治療を開始するのがよさそうです。
費用や予算はどれくらい?
- 月に2500円程度
長期にわたる治療なので、予算的にも無理なく続けられるのかどうか、気になるところ。
上にも書いたように、初回〜3回目は処方される薬や通院頻度が変則的なので、一概には言えませんが、それ以降にかかるお金は月に2500円前後です。
花粉シーズン以外も毎月この金額がかかると思うと、決して安いとは感じませんが、これで花粉の辛さが軽減されるのなら、投資の価値はあるのではないかな?と思います。
ちなみに、1回目から3回目にかかる費用は、こんな感じ。
- 1回目:診察代590円+薬代1150円=1740円
- 2回目:診察代580円+薬代950円=1530円
- 3回目:診察代580円+薬代1980円=2560円
地域や病院によっても差がある部分だと思うので、参考程度にご覧ください。
シダキュア(薬)の味や副作用は?
舌の下で薬を溶かして飲み込む必要のある、シダキュア。地味に味が気になっていました。
実際に服用してみたところ、味はほとんどなかったのでご安心ください。言われてみれば、ほんのり甘いかな…?程度です。
それよりも問題だったのは、副作用!
これまで飲み薬で副作用を起こしたことがないので、甘くみていたら、割ときつい副作用に見舞われました。
- 服用直後から、喉が痒くなる
- 舌の下〜喉が腫れ、感覚が麻痺する
喉の痒みは、花粉症の症状のような感じです。
ひどかったのは、舌の下〜喉が腫れたこと。特に、通常量の薬を飲み始めてから1週間〜2週間くらいは強い副作用が出ていました。
個人的な感覚ですが、喉が痒くなった時、喉を舌で刺激して症状を和らげようとした拍子に、薬が付着して腫れ、感覚が麻痺するというメカニズムなのかな?と思います。
どんなに喉が痒くなっても、搔こうとしないのが、感覚の麻痺を防ぐコツです。
わたしの場合、治療開始から3週間〜1ヶ月ほどで、副作用は落ち着いてきました。
効果はあるのか?花粉シーズンが待ち遠しい
舌下免疫療法を始めて、10年以上ぶりに、花粉シーズンである春が待ち遠しくなりました。
薬剤師さんに「副作用が強い人ほど効果が高いらしい」という話も聞き、毎年苦しみ続けたあの症状が、どんな風に改善されるのか楽しみです。
花粉シーズンを過ごしてみての感想も、今後書いていけたらと思います。
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